チューニングスイッチ
チューニングスイッチは弦の音を瞬間的に半音上下します。
上述したようにカンテレでは、演奏する曲に合わせてキーを切り替える必要があります。これは独りで演奏を楽しんでいるときには、ゆっくり時間をかけてチューニングすればいいのですが。ステージに立って人前で演奏しているときのような、時間のない状況では、パチンとキーを切り替えることのできるチューニングスイッチはとても重宝します。
チューニングスイッチには以下の2つのタイプがあります。
備え付けタイプ
最初からカンテレ本体に付いてるチューニングスイッチです。チューニングスイッチといえば、一般的にはこちらを指します。
写真の状態が通常で、矢印の方向にスイッチを倒すと弦の音が半音下がります。
指一本で操作できるので、非常に素早くキーを切り替えることができます。極端な話、曲の途中で操作して転調することもできます。
着脱式タイプ
備え付けのチューニングスイッチを持たないカンテレのための、後付けのガジェットです。弦に噛ませると音が半音高くなります。
写真のようにネジになっていて、正確に半音高くなるように、自分で予め長さを調節しておく必要があります。曲の途中で転調するような早業は見込めそうにありません。曲の合間にMCを入れながら次の曲に備える……みたいな使い方になるでしょう。
『カンテレの音階』の話は以上で終わりです。