弦の交換の仕方
カンテレの弦を切ってしまったら仕方ない。
自力で交換しましょう。なに、ギタリストはみんなやってることです。
用意するもの
- 交換用の弦
- 切れた弦の代わりに張る新しい弦が必要です。カンテレを買ったお店に売ってると思います。どの弦にどの太さの弦を使うかは、本体に付属のスペック表に書いてあります。分からないときはカンテレを買ったお店に確認すればよいでしょう。
- ピアノ線クリッパー
- カンテレの弦は硬いピアノ線です。ニッパーでは切れません。ホームセンターやAmazonでクリッパーを入手しましょう。っても細いピアノ線なので、いちばん安い小さな物で使えると思います。
- ラジオペンチ
- 細かい作業をするときに使います。安物でいいです。
- 保護用ゴーグル
- 作業中にピアノ線が撥ねて目を切る事故を防ぐために着用します。万が一ですよ。眼鏡をかけているならOK。なければ水泳用のゴーグルでもサバイバルゲーム用のゴーグルでも何でも構いません。
- ピアノ線の先端は鋭いです。指や目を傷つけないように気をつけてください。万が一のため、保護用ゴーグルを着用してください。
- 明るい片付いた場所で作業してください。
- 作業に取りかかる前に、カンテレを観察しながら何度も頭の中で練習してみてください。それから実際に手を動かしてください。
注意
作業手順
1) ラジオペンチを使って切れた弦を取り除きます。チューニングペグを反時計回りに3回転ほど回します。(あとでピンを3回転ほど締め直すので。)
2) 水平なスピットに新しい弦を掛けます。スピットに新しい弦を掛けて、弦の片端が輪っかになってるので、その輪っかに弦のもう片端を通します。通した片端を引っ張って、スピットを締め付けます。(こうすると弦の留め方が他の切れてない弦と様子が違ってしまいますが……仕方ないです。あなたはカンテレ職人ではありませんから、同じようにはいきません。)
3) スピットに留めた弦をチューニングペグの方へ引っ張ります。弦をチューニングペグの小さな穴に通して、ピンと張るまで引っ張って、チューニングペグの穴からはみ出た部分を3cm残してクリッパーで切り捨てます。
4) 弦を引っ張り戻して、弦の先端がチューニングペグの穴にぎりぎり隠れるくらいで、親指でぎゅっと弦をペグに巻き付けるように押しつぶして弦を直角に曲げます。これで弦をペグに巻き付けることができます。(弦の先端がペグの穴からはみ出ていても使えますが……触ると怪我をしますよ。)
5) 弦が緩まないように引っ張ったまま、チューニングペグを時計回りに回して、弦を巻いていきます。弦を巻くとき、すべての弦が横から見たときに同じ平面に揃うようにしてください。あんまり弦が上下に不揃いだと演奏しにくいです。弦の高さがあまりに不揃いになったときは、弦を緩めて高さを揃えて、巻き直します。 また、弦がびりびり鳴るときがあります。このときもペグをわずかに回すと治ります。
YouTube動画が参考になります
カンテレを製作するYouTube動画が参考になります。
動画はシリーズになっているのですが、これはそのカンテレに弦を張る方法を説明した部分。英語ですけど、上の説明を読めば何をしているか分かるでしょう。