コードを暗記しよう

カンテレのコードは努力と根性で暗記しましょう。
取りあえずDキー用の6つのコードの押さえ方だけ覚えたら、実質マスターしたことになります。Fキーの押さえ方もDキーと同様ですし、FキーとDキーでほとんどの曲を演奏できてしまいますから。
なに、たったの6つです。かけ算の九九よりずっと少ないです。

Dキーの6つのコードⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ↓

奇数どうし、偶数どうしは似てる

多少覚えやすくするためのコツはあります。
例えば奇数Ⅰ,Ⅲ,Ⅴのコードはお互いによく似ています。
同様に偶数Ⅱ,Ⅳ,Ⅵのコードもお互いによく似ています。
ですから奇数と偶数でまとめて覚えると覚えやすいでしょう。

Ⅰ,Ⅴ,Ⅵをまず覚える

6つのコードの使用頻度はどれも同じではありません。
ⅠとⅥは圧倒的です。古い時代の曲だと「Ⅰ---…」のようにⅠだけで伴奏してしまう曲や、「Ⅵ---…」のようにⅥだけで伴奏してしまう曲があります。

続いてⅤも使用頻度が高いです。
古い時代の曲だと「Ⅰ---…ⅤⅠ」のようにⅠとⅤだけで伴奏してしまう曲や、「Ⅵ---…ⅤⅥ」のようにⅥとⅤだけで伴奏してしまう曲があります。(Ⅴはメロディが終わる直前によく出てきます。)
なのでⅠ,Ⅴ,Ⅵを最優先で覚えましょう。

実際の曲を弾いて指の動きを覚える

6つのコードをそれぞれしっかり覚えるのも大切ですが、実際に演奏するときはコード進行に伴う左指の動き――例えば「ⅠからⅤに変化するときは中指と薬指を動かす」「ⅤからⅥに変化するときは人差指を固定して残り全部を動かす」のように、指の動きを覚える方が上手くいきます。

それを踏まえて『カンテレで弾ける例題曲』に一覧している例題曲を練習するのはよい方法でしょう。ここでは左指の動きだけ――伴奏だけじゃんじゃん弾く練習をします。

何曲か練習すると(なんだかいつも同じような指の動きだなあ)というのが分かるでしょう。たった6つのコードだけで全ての曲を伴奏するのですから、そりゃいつも同じ感じになってしまうに決まってます。

11弦カンテレはギターやハープなど他の弦楽器と比べて、表現力は乏しいです。その分、扱いやすく初心者がマスターするのも簡単です。
トレードオフってやつです。

『コードの押さえ方』の話は以上で終わりです。