両手の位置は演奏スタイルによって大きく2通りあります。
- ふつうのハープのようにつま弾く場合
- コード奏法する場合
下の演奏動画では、最初にハープのようにつま弾いて、続けてコード奏法という、カンテレ独特の演奏をしています。
ハープのようにつま弾く場合
カンテレをふつうのハープのようにつま弾く場合は、動画のように、下半分の弦を右手で担当して、上半分の弦を左手で担当します。
11弦カンテレなら一本の弦に一本の指がほぼ対応します。
何十本も弦があるハープを弾くときのように、間違った弦を弾いてしまった!という失敗がありません。指が動くようになりさえすれば、誰でも動画のような演奏ができるという理屈です。指が動くようになりさえすれば。
フレーズが速すぎて指の動きが間に合わない場合は?
別の指で加勢するとか?そこは実際に曲を練習する中で、まずは原則通りに弾いてみて、どうにも問題があれば臨機応変に工夫すればいいです。
(動画ではいちばん高い音を右手の親指を伸ばして弾いていますね。)
プロだって新しい曲を覚えるときは、みなさんと同じように、ああしたらいいか?こうしたらいいか?と試行錯誤してます。練習なんてプロでも初心者でも、他人に見せられない鈍くさい作業です。
コード奏法する場合
左手で弦を押さえて、右手でその隙間?の空いてる弦を弾きます。
左手で押さえている弦を弾く場合は、押さえている指で弾きます。
っても、そもそもコード奏法が何をやっているのか、初めて動画を見ても分からないでしょう。コード奏法については別章の『コード奏法について』をご覧ください。
因みに私はたいていコード奏法でカンテレを演奏します。
「コード奏法なんて訳わかんない」と思ってるかもですが。左手の押さえ方さえマスターすれば、コード奏法の方がずっと簡単ですよ。左手で鳴らしてはいけない弦を押さえているので、右手が間違えにくいです。
この「間違えにくい」という性質はとても重要で、おかげで短時間で新しい曲を習得することができます。
『構え方』の話は以上で終わりです。